フライングとグラウンディング
街を行く人の影がビルに映っているのを眺めていると、急いで仕事に戻ってゆく人にまぎれて、明らかに浮いている男の人の姿がありました。
浮いている!
その場になじんでいないという比喩ではありません。本当に、地面に靴の底が密着していないでふわふわしているように見えたのです。
かつて香港のホテルで働いている時に、親友だった香港人のひとりから「君がフロントのカウンターの中にいると、歩く替わりにローラー・スケートで動いているように見える」と言われて、少しだけ気にしていたのですが、明らかに悪化の一途をたどっているということが判明いたしました。
たとえるなら、ローラー・スケートからドクター中松の「フライング・シューズ」にはき替えたような感じでしょうか。
こういう気分で毎日を過ごしているもので、きっと僕にはフライング・シューズは必要なさそうです。
あ、ちゃんとグラウンディングもしていますよ。街路樹にハグしている人を見かけたら、たぶんそうだと思ってください。



